大丈夫?
小学校高学年の女の子のレッスンでのこと。
具体的には覚えてないのですが「〇〇しておこうか?」と私が言ったところ、「大丈夫です」「”大丈夫です”っていうのは、”しなくていい”っていう意味だよね?」「うん」
10代の生徒さんの言葉のニュアンスは、少々わかりにくいことがあります。
「大丈夫」が断りの返事というのはわかるのですが、私世代だと「いえいえ大丈夫です」とか、首か手をちょっと振り加減で言うかなと思うのですが、どの子も身振り手振りなしで「大丈夫です」。
息子が中学生の頃、友達の家に遊びに行った時に、友達のお母さんが「お腹すいてない?」息子は「大丈夫です」
その度にお菓子やラーメンなどが出てきて、ごちそうになった、おいしかったと言ってたんです!
「なんで結構ですって言わないの?」と言うと、「いいです」とか「結構です」とかは、キツく失礼に感じるんだそうです。
ここまではいろんな生徒さんたちと接していて、普通に理解できるようになっていたのですが・・・。
先ほどの女の子に、息子のお菓子・ラーメン話をすると、「そういうことある!」と言うので「え?本当はいらなかったのにって思わないの?」と尋ねたら、「手をかけさせたら悪いと思うので "大丈夫です" って言うけれど、実際に出てきたらそれはそれで "悪いけれど嬉しい”って思う。相手に決めてもらえたらという感じ」なんてスゴイ解説!!!
その話を生徒さんより6歳年上の息子にすると「まさにその通り!」
(息子の乏しい語彙では、そこまでの説明ができなかったらしい・・・)
生徒さんからのメールに「もしかしたらダメだったりするかもしれない」とあると、これは無理っていう意味で。
個人差もあるとは思いますが、奥ゆかしい?年代でございます。
よく「ドイツ人はズバズバ物言うんでしょ?」と言われるのですが、スーパーインテリのドイツ人は、まるで京都の人?と思ってしまう程、裏返した言い方をすることがあります。
「そんなことまで言わないとわからないの?」と、もっと慇懃(いんぎん)無礼というか。
(京都の方ごめんなさい。私は京都大好きなんですよ)
こんなことも思い出しました。
近所のドイツ人知人のパーティーに誘われ、ドイツ語で「行けたら行く」という意味の返事をしたら「本当に来るのか?」と言われたことがあり、それを私の日本語クラスのドイツ人学生たちに尋ねてみました。
私の「行けたら行く」は、文字通り時間があれば行こうかな、30~40%位の確率かなと思って言ったのですが、学生たちに尋ねると20~30%位の確率、20%以下などいろいろあった中に「確率は0%!」と言った学生もいたのです。びっくりしました。
日本人のイメージだと、行かないとはっきり言いそうですよね。
異文化研究(若い生徒さんたちとも)続けていきます。
私(めがねをかけた東洋人)の左後ろのミヒャエルは、右端の女の子ニコルとその後再会して結婚し、お子さんがいます♪ 日本語つながりファミリーです。
左手前のロベルトは、身長2m10cmだったかな?教室のドアを入ってくるとき、いつも頭が当たらないよう暖簾のようにくぐって入ってきてました。サマーコースで新潟大学に来たとき、新潟から佐渡に渡るフェリーの中で「僕の後ろをずっとたくさん子供たちが付いて歩いてたよ」って。そりゃ、子供たちびっくりでしょう。
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